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お知らせ
BDT Media Automation社から発売されたOrion MC6の製品紹介のページを公開しました。(2025/10/3)

BDT Orion MC6 

BDT Media Automation GmbHについて

昨年11月にアトランタで開催されたSC24には、PoINT社のブース説明員として参加していました。初日の展示が始まっても、PoINT社の2名がブースに来ず、1時間ぐらい経って面識がない人と3人でブースに来ました。それで、BDTとのOEM契約が出来たということで、ブースに来たのが、BDT Media Automation CEO Mark Steinfilberでした。話としては、世界最大のCloud Service Providerにテープライブラリーを販売しているが、一般市場向けへの販売許可が得られたので、新製品のLTOライブラリーにPoINT Archival Gatewayをバンドルするとのことでした。ライブラリーの製品名は、Orion MC6で、2025/6/10からハンブルグで開催されたISC High Performanceの共同出展ブースでLTO10ドライブを搭載した製品版が展示されました。

BDT社は、30年ぐらい前に、SCSIのMedia Changer Device Commandを策定していたT10委員会の座長が、BDT Storage社だった記憶があります。2010年のハノーバーでのCeBITショーのPoINT社ブースには、各社の光ディスクチェンジャーと一緒にBDT社ブランドのテープライブラリーが展示されていました。BDT社は、3世代のファミリービジネスです。 Spectralogic Stackは、BDTからのOEM製品で、市場の3U/6UサイズのLTOライブラリーは、Quantum社以外は全てBDT社からのOEMです。

Orion MC6

MC6は、OCP仕様の21インチラックに6UサイズのBase/ドライブ拡張/メディア拡張の各筐体を必要なドライブ数とメディア数に応じて搭載します。筐体は、ラック本体に直接固定されるので、48Uなら8筐体、42Uなら7筐体をラックに実装した形で出荷されます。以下は、48Uラックにライブラリーが7筐体で一番上がPoINT Archival Gatewayのサーバーです。ラックのサイズは、幅600mm/高さ2230mm/奥行1200mm

Orion MC6ですが、以下の3種類の筐体で構成されます。

ベースモジュール 既存のSpectra Stackと同じ6Uですが、左右のマガジンは固定されており、Stackのように前方に引き出すことは出来ません、以前、マガジンには上下に10巻入るとお伝えしましたが、誤りで、11巻入ります。マガジンが引き出せないので、向かって右側に、メディアの出し入れ用の7巻入るImport/Exportが入ります。ライブラリーの前後方向には、6列入るので、トータルでは左右で11巻が11列あるので、121巻入ります。ドライブは、FHが3台です。1台のラックには、1台のベースモジュールが必須です。

ドライブ拡張 ベースモジュールから、ライブラリーのコントロール部分と搬送ユニットを外したもので、I/Oモジュールがオプションです、それを使用しないとトータルで、上下11巻の12列になり、132巻入ります。ドライブは、FHが3台入ります。

メディア拡張 ドライブが入る部分に、9巻のメディアが入るようになっており、合計で132巻+9の141巻入ります。ライブラリーのリア部分が写っている写真の一番上が電源が接続されていないメディア拡張で、2番目はSASドライブが3台のドライブ拡張で、3番目が管理Web用のイーサーネットがあるベースで、FC接続のドライブが2台入っています。 Spec表の写真で、48Uで1,115巻は、ベースユニットのフル搭載の128巻+メディア拡張7台の141x7の合計です。42Uではメディア拡張が6台で974巻になります。

Orion MC6のフロント側からの内部写真です。奥に、メディアが9巻入っている筐体がメディア拡張ユニットで3台あり、その上にドライブが3台見えます。ドライブが3台か、メディアが9巻入るかが、ドライブ拡張ユニッとかメディア拡張ユニットの違いです。

以下は、Orion MC6のリア側の写真で、上からメディア拡張(ドライブ無し)、ドライブ拡張(SASドライブが3台)で,、その下が、FC接続のドライブが2台搭載されたベースモジュールです。 各筐体は、Spectra Stackと同じケーブルで接続されており、 ベースモジュールには、ライブラリー管理用のWebに接続用のイーサーネット端子が見えます。また、各筐体は、ラック用のレールではなく、直接ラック本体に固定されています。

3種類のモジュラー筐体(21 inch 6Uサイズ)

Orion MC6
 
BASE
ドライブ拡張
メディア拡張
I/Oポート
前面右側の7巻を出し入れ可能
搭載可能ドライブ数
3(FH)
3(FH)
0
カートリッジ数
121(IO有)
121/132(I/O無し)
141(IO無し)

搭載可能ドライブ数

3
3
0
I/Oモジュール
1
1
メディア追加
0
0
9(ドライブ部)

 

42Uラックを使用すると、Base+DriveかMedia拡張を6台搭載出来ます。Drive拡張かMedia拡張のどちらを搭載するかは搭載したいドライブ数で決まります。Baseに3台搭載出来るので、6台ならDrive拡張が1台とMedia拡張が5台になります。各筐体のメディア搭載数ですが、筐体単位でメディアを出し入れ出来るようにフロント右にIOユニットが必要なため、Base/Drive拡張で121巻、Media拡張で130巻となります。ドライブを6台搭載する場合には、121x2+130x5で合計892巻を搭載出来ます。

ドライブを搭載出来るBase/Drive拡張には、300Wの電源ユニットが2個搭載出来、冗長性を確保しています。Media拡張には電源は搭載されません。