Spectra Logic Tape Libraries
LTO10ドライブのCUBE, T-SeriesとStackへの搭載について
LTO10のドライブとカートリッジが2025年6月から受注が可能になりました。ライブラリーの内蔵ドライブとして、フルハイトのFC(16G)かSAS(12G)のFHドライブを販売可能です。カートリッジに関しても、自社ブランドでの販売が可能になっています。LTO10は、テープの磁性体がストロンチウムフェライトになりデータ容量が30TBですが、従来のLTO8/9のカートリッジとの互換性はありません。LTO10のドライブは、電子回路やヘッド、テープパス等、全てが新設計で、従来のLTO9/8/7に比べて、奥行が長くなり、Enterprise DriveのTS1170に近い構造になっています。
LTO10ドライブを搭載したCUBE、T-SeriesとStack(6U, 80 slots)は、PoINT社ソフトのPoINT Storage ManagerとPoINT Archival Gatewayの新しいバージョンでサポートされます。
Hyperscaler向けのCUBE
CUBE |
|
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種類 |
LTOライブラリー |
TeraPack数 |
167 |
カートリッジ数 |
1670(LTO) |
搭載可能ドライブ数 |
FH 16 |
最大データ容量 |
50PB(LTO10) |
Interface |
SAS/FC |
外形寸法(cm) |
92x115x202 |
重量 |
約400kg(本体のみ) |
CUBEは、連結は出来ません。LTOドライブはフロントから工具無しで交換出来ます。
8台までの連結が可能なT950と廉価版のT950v
T950 |
T950v |
T950/v 8 Frames | |
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種類 |
LTO/TS11x0 テープライブラリー
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Terapack数 |
100/82 |
92/82 |
10,20/846 |
カートリッジ数 |
1000(LTO) 738(TS1170) |
920(LTO) 738(TS1170) |
10,200(LTO) 7614(TS1170) |
搭載可能ドライブ数 |
24 |
24 |
120 |
拡張ユニットの最大数 | 8 |
8
|
|
最大データ容量 |
30PB(LTO10) |
33PB(LTO10) |
300PB(LTO10) |
Interface |
Fibre Channel
|
||
外形寸法(mm) |
787Wx2000Hx1098D |
787x2010x1098 |
6296x2010x1098 |
重量 |
372kg |
372kg |
大規模な導入向けのTFinity
Tfinity(3 Frames) |
TFinity(44 Frames) |
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種類 |
LTO/TS11x0 テープライブラリー
|
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TeraPack数 |
180/82 |
5346/4520 |
カートリッジ数 |
1,800(LTO) 1,350(TS11x0) |
53,460(LTO) 40,680(TS11x0) |
搭載可能ドライブ数 |
24 |
144 |
拡張ユニットの最大数 | ||
最大データ容量 |
54PB(LTO10) |
1.5EB(LTO10) |
Interface |
Fibre Channel
|
|
外形寸法(mm) |
737x2080x1098(Base Frame) |
787x2010x1098 |
重量 |
370kg(Base Frame) |
N/A |
TFinityは、Main Frame以外にDrive Expansion/Media Expansion/Service Expansionがあります。Expansion FrameにOracle(StorageTek)のT10000Xのドライブとカートリッジを搭載可能です。大規模な導入事例としては、19台連結されたTFinityを4列並べて稼動させたNCSAの事例があります。導入当時は、1巻で4TBのTS1140を搭載し、600PBのデータ容量だったので、現時点で1巻20TBのTS1160を搭載すると3EBの容量になります。(システム構成図)
ライブラリー共通仕様
ライブラリーの管理は、前面のタッチパネルとWebから操作出来るBlue Software
カートリッジは、10個単位のTeraPackで管理(全機種共通)
19インチラック相当の大きさのため、設置場所の制約が少ない。(Tシリーズ)
カートリッジを縦方向に収納するため、設置面積単位での収納効率が良い。
使用するカートリッジ数は、ライブラリーに収納可能なスロット数とは別に設定可能です。
日本国内のサービス会社と提携し、翌日オンサイトのパーツ交換保守を提供。
内蔵ドライブ、各種電源、制御ボードは全てリア側から交換可能。(Tシリーズ)
Linuxの標準コマンドのmtxでTシリーズライブラリーの全機種でメディア操作が可能です(T680でのmtxコマンド操作例)。
TeraPack - LTOが10個入るパックで、ライブラリー内を搬送

High-Performance-Transporter - カートリッジ搬送機構
TeraPackを載せて、ライブラリー内を搬送する機構で、TeraPackを載せてライブラリー内を垂直と水平の2軸で移動します。左の写真がHPTですが、前側がライブラリーの前方向で、TeraPackが収納されています。後方向は、ドライブか機種によってはTeraPackが収納されています。従って、ライブラリーを横から見ると、前からTeraPack - HPT -ドライブ又はTeraPackの順に並んでいます。HPTがユニット化されているので、サービスが必要な場合には、ライブラリーの側面からユニット交換が出来ます。(TFinityは、HPTが2個あり、向かって右側のHPTは右のリア側から交換。CUBEは、HPTを1個使用しています。)
TS1160/TS1170ドライブのライブラリーへの搭載について
/T950/Tfinityでは、内蔵ドライブとしてIBM TS1160/1170を搭載出来ます。収納出来るカートリッジ数は上記の仕様一覧をご覧下さい。TeraPackは、3592JE/JFカートリッジが9個入ります。内蔵ドライブとJEカートリッジが入ったTeraPackは、ライブラリー本体と一緒に弊社から販売が可能です。
Spectra Logic Stack LTO library
6Uサイズで80巻収納可能で、42U(7台)まで拡張可能(製品紹介ビデオ)
Stack |
拡張ユニット | |
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種類 |
LTOライブラリー |
スロット拡張ユニット |
スロット数 |
80 |
80 |
カートリッジ数 |
80 |
560(最大拡張時) |
搭載可能ドライブ数 |
3台(FH)6台(HH) |
21台(FH)42台(HH) |
最大データ容量 |
2.4PB(LTO10) |
16.5PB(LTO10) |
Interface |
Fibre Channel(FH) |
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外形寸法(mm) |
475x268x892(6U) |
445x1867x1028(42U) |
専用ラックレール付属 |
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重量 |
43.6kg |
約40kg |

Spectra Stackは、80スロットを左右の40個入りマガジンに収納します。高さが6Uですので、HHのLTOドライブは6台搭載可能です。拡張ユニットは、本体と同じ6Uで、80スロットと6台のHHドライブを搭載出来ます。拡張ユニットは、本体の上下方向に追加出来ます。フロント部分には、タッチ対応のカラー液晶がありライブラリー管理ソフトを操作出来ます。管理ソフトは、イーサーネット経由でのアクセスも可能です。
T-Seriesの全機種とSpectra StackはPoINT Archival Gateway(PAG)とPoINT Storage Manager(PSM)でサポートされており、組み合わせて稼動します。
Spectra Stackの42Uラックへのフル実装(本体と+拡張ユニット6台)を行いました。(2021/2/20追加)
Initial Caribration中の写真で、ロボット機能は一番上のユニットにあります。(画像クリックで拡大)